エンジニア待遇ラボ

GUIDE 06 / SES SALARY

SESエンジニアの給与相場と単価の関係

SESエンジニアの給与が何によって決まるのか、客先単価との関係、会社が負担している費用、年収を比べるときの考え方を解説します。

※本サイトでは、SESエンジニアだけを対象にした給与の公的統計を確認できていないため、「SESエンジニアの平均年収は○万円」といった数値は掲載していません。記事後半では、職種全体を対象にした公的統計との比べ方を紹介します。


SECTION 01 / DETERMINANTS

SESエンジニアの給与は何で決まるのか

SESエンジニアの給与は、所属するSES企業の給与制度によって決まります。客先単価に連動して給与が決まる仕組みを採用している企業もあれば、社内の等級・評価制度で給与を決め、単価とは直接連動させない企業もあります。

どちらの場合でも、給与には主に次のような要素が関わります。

  • 客先単価(会社の売上)
  • 会社の給与規定・評価制度
  • 担当できる工程・役割・スキル
  • 賞与・各種手当・残業代の扱い

SECTION 02 / RATE ≠ SALARY

月単価=給与ではない理由

客先単価はSES企業と客先の間の契約金額に近い数字であり、エンジニア本人の給与ではありません。単価の中から、給与に加えて会社側の費用がまかなわれています。そのため、単価と給与の間に差があること自体は、SESという契約形態では通常のことです。

「単価」そのものの意味や、相場情報を見るときの注意点はSESエンジニアの単価相場と給与の関係で解説しています。

SECTION 03 / COMPANY COST

単価から会社が負担する主な費用

SES企業が客先単価(売上)から負担している主な費用には、次のようなものがあります。

  • 社会保険料の会社負担分:健康保険料や厚生年金保険料は原則として会社と従業員が負担を分け合い、労災保険料は会社が負担します。給与明細に載る本人負担分とは別に、会社側にも負担があります。
  • 交通費・福利厚生・研修などの費用
  • 営業・管理部門の費用、採用費
  • 案件が決まらない待機期間中の給与

これらの金額や割合は企業ごとに異なります。一般的な割合を示す信頼できるデータを確認できていないため、本サイトでは具体的な比率は掲載していません。

企業がSESエンジニアの給与を設定する場合にも、単価だけではなく、社会保険料などの会社負担費用や賞与等を考慮する必要があります。

SECTION 04 / RETURN RATE

還元率を見るときの注意点

SES企業の求人では「還元率○%」という表現が使われることがあります。ただし還元率は、分母を単価とするか売上とするか、分子に賞与や会社負担の社会保険料を含めるかなど、企業によって定義が異なる場合があります。

還元率の数字を比べるときは、何を何で割った数字なのかを確認することが大切です。本サイトでは、定義を明確にするため「額面年収 ÷ 客先単価の年間額」で計算した値を「額面年収比率」と呼んでいます。詳しくはSESの給与比率とは?をご覧ください。

SECTION 05 / ANNUAL SALARY

年収で比較する重要性

給与を比べるときは、月給だけでなく、賞与を含めた額面の年収で比較すると条件をそろえやすくなります。月給が同じでも賞与の有無や金額で年収は大きく変わりますし、手取り額は税金や社会保険料、各種控除によって人ごとに異なるためです。

また、本サイトで参照している公的統計も年収ベースの数値のため、額面年収で考えておくと公的データとも比べやすくなります。

SECTION 06 / HOW TO COMPARE

自分の給与を比較するときの考え方

自分の給与を客観的に確認するには、次の2つの方向から見る方法があります。

  • 単価との比較:自分の客先単価に対して、額面年収がどのくらいの割合かを確認する
  • 公的統計との比較:職種全体の年収データと比べて、どのあたりに位置するかを確認する

どちらも「適正な給与」を判定するものではなく、現在の条件を客観的に確認するための材料です。比較するときは、額面か手取りか、賞与や残業代を含むかといった条件をそろえるようにしましょう。

SECTION 07 / SIMULATOR

SES給与シミュレーターで計算する

SECTION 08 / PUBLIC STATISTICS

公的統計との比較

SESエンジニアに限定した給与の公的統計は確認できていませんが、ITエンジニアの職種全体を対象にした公的統計は公開されています。本サイトでは、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に掲載されているデータを参考値として使用しています。

PUBLIC STATISTICS / 公的統計

全国年収参考値

578.5万円

システムエンジニア(Webサービス開発)

ITSSレベル3の参考年収レンジ(第一四分位〜第三四分位)

設計・構築450〜700万円
ソフトウェア開発スペシャリスト450〜695万円

これらはSES以外の働き方も含む職種全体の統計で、年齢・勤務地・企業規模・経験年数などの条件差は調整していません。自分の年収がこの数値より高い・低いという理由だけで、待遇の良し悪しを判断することはできません。

公的統計と自分の年収を比べてみる額面年収・客先単価から、額面年収比率と公的統計・ITSS参考年収レンジを確認できます。

SECTION 09 / SOURCE

データの出典・注意事項

出典: 厚生労働省 職業情報提供サイト job tag(外部サイト・別タブで開きます)(令和7年賃金構造基本統計調査(job tagが加工して掲載)/データ確認日: 2026-09-03)。詳しくはデータ・計算方法ページをご覧ください。

出典: 厚生労働省 職業情報提供サイト job tag(外部サイト・別タブで開きます)(厚生労働省が2023年度に実施した委託調査/データ確認日: 2026-09-03)。詳しくはデータ・計算方法ページをご覧ください。

本記事の計算式は入力値にもとづく数学的な計算であり、実際の給与や単価を保証するものではありません。使用しているデータの一覧や限界はデータ・計算方法で公開しています。