エンジニア待遇ラボ

GUIDE 07 / ITSS LEVEL 3

ITSSレベル3とは?スキル水準と年収の考え方

IPA(情報処理推進機構)が公開しているITスキル標準(ITSS)の定義をもとに、レベル3の位置づけ、レベル2・4との違い、公的統計の年収データの見方を解説します。


SECTION 01 / WHAT IS ITSS

ITSSとは

ITSS(ITスキル標準)は、IPAが公開しているIT人材のスキル指標です。職種・専門分野ごとに、プロフェッショナルとして必要なスキルの度合いを7段階のレベルで表しています。

ITSSの概要と、公的統計にもとづく参考年収レンジの読み方はITSSとは?参考年収レンジの読み方でも解説しています。

SECTION 02 / POSITION

ITSSレベル3の位置づけ

IPAは、ITSSレベル3を次のように説明しています。

IPA DEFINITION / ITSSレベル3
「要求された作業を全て独力で遂行します。スキルの専門分野確立を目指し、プロフェッショナルとなるために必要な応用的知識・技能を有します。スキル開発においても自らのスキルの研鑽を継続することが求められます。」

ポイントは「要求された作業を全て独力で遂行」できる段階であることです。上位者の指導を受けながら作業する段階を越え、任された範囲を自分で完結させられる一方で、まだ「スキルの専門分野確立を目指す」段階として位置づけられています。

SECTION 03 / VS LEVEL 2

レベル2との違い

IPA DEFINITION / ITSSレベル2
「上位者の指導の下に、要求された作業を担当します。プロフェッショナルとなるために必要な基本的知識・技能を有する。スキル開発においては、自らのキャリアパス実現に向けて積極的なスキルの研鑽が求められます。」

レベル2は「上位者の指導の下」で作業を担当する段階、レベル3は作業を「全て独力で」遂行する段階です。求められる知識・技能も、レベル2の「基本的知識・技能」に対して、レベル3では「応用的知識・技能」とされています。

SECTION 04 / VS LEVEL 4

レベル4との違い

IPA DEFINITION / ITSSレベル4
「プロフェッショナルとしてスキルの専門分野が確立し、自らのスキルを活用することによって、独力で業務上の課題の発見と解決をリードするレベル。社内において、プロフェッショナルとして求められる経験の知識化とその応用(後進育成)に貢献しており、ハイレベルのプレーヤとして認められます。スキル開発においても自らのスキルの研鑽を継続することが求められます。」

レベル3が「要求された作業」を独力で遂行する段階であるのに対し、レベル4は専門分野が確立し、「業務上の課題の発見と解決をリード」する段階です。与えられた作業をこなすだけでなく、課題そのものを見つけて解決を主導すること、さらに後進育成への貢献も求められる点が異なります。

SECTION 05 / SKILLS

ITSSレベル3で求められる能力

IPAの定義から読み取れる、レベル3の主なポイントは次の通りです。

  • 要求された作業を、指導を受けずに独力で完結できること
  • プロフェッショナルとなるために必要な、応用的な知識・技能を持っていること
  • 自分の専門分野の確立を目指し、スキルの研鑽を継続していること

職種・専門分野ごとの詳しい評価の考え方は、IPAが公開しているITスキル標準の資料で定義されています。経験年数だけで自動的にレベルが決まるものではなく、本サイトでもITSSレベルを経験年数や使用技術から判定することはしていません。

出典:IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)「ITスキル標準とは -ものさしとしてのスキル標準」(外部サイト・別タブで開きます)(確認日: 2026-09-30)

SECTION 06 / SALARY

ITSSレベルと年収の関係

厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)では、ITSSレベル別の年収データが公開されています。本サイトでは、このうち第一四分位〜第三四分位の範囲を「参考年収レンジ」として掲載しています。

PUBLIC STATISTICS / 公的統計

ITSSレベル3・設計・構築の参考年収レンジ

ITSSレベル3・ソフトウェア開発スペシャリストの参考年収レンジ

レベル別に並べると次の通りです。

設計・構築

ITSSレベル1〜2420〜620万円
ITSSレベル3450〜700万円
ITSSレベル4500〜780万円
ITSSレベル5以上600〜950万円

ソフトウェア開発スペシャリスト

ITSSレベル1〜2435〜600万円
ITSSレベル3450〜695万円
ITSSレベル4500〜750万円
ITSSレベル5以上550〜866万円

SECTION 07 / HOW TO READ

年収データを見る際の注意点

  • 参考年収レンジは平均値ではなく、第一四分位〜第三四分位(中央の50%が含まれる範囲)です。上下25%ずつの人はこの範囲の外にいます。
  • SESに限らず、職種全体を対象にした統計です。年齢・勤務地・企業規模などの条件差は調整されていません。
  • 「ITSSレベル3なら年収○万円になる」という意味ではありません。同じレベルでも、担当業務や会社の給与制度によって年収は異なります。
  • 自分がどのレベルに近いかは業務の実態によって異なります。本サイトでは、レベルの選択をエンジニア本人に委ねています。

SECTION 08 / COMPARE

ITSSレベル別の参考年収を確認する

「設計・構築」「ソフトウェア開発スペシャリスト」の2区分・レベル別の参考年収レンジを一覧で確認できます。

ITSSレベルと年収を比較する

SECTION 09 / DIAGNOSIS

自分の年収と比べてみる

SES待遇診断では、額面年収と客先単価を入力し、選んだITSSレベルの参考年収レンジと自分の年収の位置を確認できます。登録不要で、入力データは保存しません。

SES待遇診断で確認する額面年収・客先単価から、額面年収比率と公的統計・ITSS参考年収レンジを確認します。

出典: 厚生労働省 職業情報提供サイト job tag(外部サイト・別タブで開きます)(厚生労働省が2023年度に実施した委託調査/データ確認日: 2026-09-03)。詳しくはデータ・計算方法ページをご覧ください。